コラム

子どもを尊重し、大切に扱う②

2024.03.25

 ところが「平等」ということをまちがえて理解している親もいます。たとえば「大人も遅くまで起きてるじゃないか。だからまだ寝ない・・」と言い張る子どもに何も言わない、あるいは“勝手にしろ”と放っておく親。「子どもを尊重しなければ」と、仕方なくあるいはめんどくさいから子どものいいなりになっている親。これはどちらも無責任な「子育て」になります。「親も子も同じ人間だから同じだろう」という子には、「親と子どもは同じではありません」と、親と子どもの違うところをきちんと説明しましょう。

 「子どもを尊重する」ということは、子どものわがままを許したり、言いなりになることではありません。尊重するということは、子どもの考えや意見、気持ちをしっかりと聞き、ありのままに受け止めることです。そして子どもにとって良くないと思うことであれば、親として「NO(ダメ)」と毅然とした態度で言うことも大事です。親は子どもを育てるという自分の役割を忘れないようにしましょう。

 

 

記:野中利子

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