コラム

子どもの気持ち、親知らず②

2025.09.26

この二人のお母さんは、決して子どもを大事に思っていなかったわけではありません。むしろ「わが子のために」と一生懸命でした。それなのに「うまくいかない」「子どもに嫌われてしまう」「問題が起こってしまう」。不思議ですよね。でも実際に、こんなことが家庭の中で起こっている
のです。
なぜでしょう?
それは、一番大切な「子どもの気持ちに波長を合わせること」ができていないからです。逆に、子どもに「親の気持ちに合わせなさい」と強いてしまっているのです。子どもが親に合わせ続けるのは、大きなガマンです。エネルギーを消耗して、強いストレスになります。「子どものため」と思いながら、実は追い詰めてしまっていることもあるのです。
だからこそ――「子どもが今、どんな気持ちなのか」を、親も一緒に感じてみましょう。
子どもが喜んでいるなら、一緒に喜ぶ。子どもが悲しんでいるなら、一緒に悲しむ。気持ちを受け止めることは、子どもそのものを受け止めることにつながります。
親の考えを少し横に置いて、子どもの“今の気持ち”に寄り添う時間。それは、親子にとってかけがえのない大切なひとときになります。そして子どもは「自分は理解されている」「認められてる」と感じ、安心します。その安心感こそが、生きる力の源になるのです。

(文責:野中 利子)

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