コラム

花柄のバンダナ③

2025.11.07

お母さんには「花菜ちゃんに自分で決めさせること」を一番のテーマにしてもらいました。間違えても、失敗してもとがめないこと。そして家族の中でも、当たり前と思うことに「ありがとう」を伝えること。
しばらくすると、お母さんは言いました。
「最近、“お母さんっていつもこう言うよね”とか、“それは違うと思う”って、意見を言うようになってきたんです。前より扱いにくくなってきました」それは回復のサインでした。
1年が経った頃、花菜ちゃんは「先生、もうバンダナをしなくても学校に行けるようになりました!」と笑顔で報告してくれました。お母さんも「髪の毛だけじゃなく、抜けていた眉毛も生えてきたんです!」と嬉しそうに話してくれました。
4月、花菜ちゃんは6年生に。もうバンダナも必要なくなり、眉も真っ黒に生えてきました。こうして、お母さんのAP講座と花菜ちゃんの治療は卒業となりました。
――あのかわいい花柄のバンダナ、今はどこにあるのでしょうね。

(文責:野中 利子)

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