コラム

無駄な時間は本当に無駄なのか?

2024.09.22

昨日の講座、お母さん(子どもは年長さんお一人)が困っていたのは、“子どもがダラダラしてい
る”“私のいうことをすぐにしない”ということでした。時間がもったいないから、すぐやって欲し
い。一日24時間、限られた時間を無駄なく過ごしたいそうです。そして、もう一人のお母さん(子
どもは小学2年生の女の子と年長の男の子のお二人)「もう年長さんになったのだから、言えばわ
かるはずなんですよね」「女の子なのに、兄弟ケンカも激しいし・・・」
お母さんの悩みは尽きません。私も講座を受講するまでそんなふうに思っていたから、お母さ
んの気持ちよ~くわかります。講座を学び、4人の子どもを育てることでいろいろなことに気がつ
きました。
まず、大人と子どもでは時間の感じ方が違うということ。私が子どもの頃に「時間はたっぷり
ある」と思っていたように、子どもには時間が限りなくあるのです。時間の大切さや、時間には
限りがあることがわかるのは大人になるにつれて・・・。まだ幼い子どもには理解できません。
それに親の言うことをすぐにしないというのも、わかるなあ~、今はどちらの気持ちも。わかっ
ていてもできないこともあるし、したくないことだってあります。子育てをお母さん中心に考える
と、悩みは尽きません。子どもへの不満や怒りがこみ上げてくるでしょうね。きっとこれからも
「急いでね」とか、「今すぐやってね」「ケンカしないで仲良くしてくれる嬉しいな~」と、繰り
返し何度も言わなくてはならないでしょう。それに親が思ったとおり、効率良くいかないこと
だって多いのです。さらに子どもは“ムダ”と思うようなことばかりします。しかし、無駄だと思う
ことの中には、実は大事なことがたくさんあるような気がするのです。
講座終了後、二人のお母さんは「私たち、価値観を変えないと・・」と、ため息をついておら
れました。講座を学ぶ過程でお母さんがどのように成長していかれるのか、毎回とても楽しみで
す。(文責:野中利子)

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